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PDA全国大会(12/21)

  • 執筆者の写真: Nushi
    Nushi
  • 2019年12月30日
  • 読了時間: 4分

12月21日(土)・22日(日)の二日間にわたり東京大学本郷キャンパスにて、第5回PDA高校生即興型英語ディベート全国大会が開催されました。


全国より64校が集まり、1日目に予選4試合と2日目に上位8校による決勝トーナメントが行われました。今年の結果は、以下の通りです。


優勝 渋谷教育学園渋谷, 準優勝 市立浦和, 3位 浅野, 4位 聖光学院

5位 県立浦和, 北野, 筑波大学附属駒場, 栄光学園

授業導入優秀賞 柏陽, 城南 


3位以上の学校と授業導入優秀賞の学校につきましては、年明け1月に開催される第5回PDA世界交流大会への出場権が与えられます。

その他、ベストジャッジに選ばれた教員・一般参加者につきましても上記世界交流大会のジャッジ参加に招待される見込みです。


筆者はこれまでにPDA全国大会では運営スタッフとして2年間携わっておりました。今回は1日目のみジャッジ参加ということで2016年の第2回大会ぶりになります。

なお当日午前中は別のようがあったため予選1試合目のジャッジはできませんでした。予選2試合目よりジャッジとして参加し、3試合目と合わせて2試合見させていただきました。二日目も岐阜での練習会があったため予選4試合目が終了した後そのまま帰宅することとなりました。


2試合目 県ヶ丘 vs 山形東

3試合目 渋谷教育学園渋谷 vs 長野


各試合での論題は以下のようになります。

予選1試合目:Club activities should have three-day holidays.

(部活動は週休 3 日とすべきである。)

予選2試合目:Children should be prohibited from posting videos on video hosting websites.

(子どもが動画投稿サイトに投稿することを禁止するべきである。)

予選3試合目:The postponement of introducing private English tests into national university entrance examinations has brought more benefits than harm.

(共通テストの英語民間試験導入の見送りは、害よりも利益をもたらした。)

予選4試合目:Social media (e.g. twitter) causes only division of society.

(ツイッターなどのソーシャルメディア(SNS)は社会の分断を助長するだけであ る。)

準々決勝論題:Disaster forecasts should be issued from a single source. (災害の情報は単一の情報ソースから周知されるべきである。)

準決勝論題: Japan should pay the full costs of US military bases in Japan.

(日本は米軍の駐留費を全額負担すべきである。)

決勝論題:Parents should be banned from corporal punishment of children for discipline.

・Hit children in the face or on the bottom ・Force children to sit straight for a long time ・Not to give food

(親がしつけに際して、体罰を加えることを禁止するべきである。 ※ここで、体罰は次の内容を含む。 頬や尻を叩く・長時間正座させる・ご飯を与えない)


PDA全国大会では、その年に話題となった出来事を論題に出すことが多い大会です。そのため、普段の活動で議論する力を高めるだけでなく、時事問題に関してもアンテナを張って 対策することも求められています。


参加申し込み数も年々増加しているようで、出場校選定の結果、残念にも出場できなかったがこうもあるそうです。地域によっては、全国大会参加希望の学校を募り県内予選を実施する県もあるそうです。しかし、多くの場合は個別申し込みを行い、「PDA会員校であるか」, 「授業内でディベートを導入しているか」などといった基準を通過しなければならないようです。


PDAは授業内でできる即興型ディベートを普及した点について大きな評価ができる団体です。しかし、主催する大会やイベントへの参加については、会員以外の学校に対して少々冷たさもあるように感じる一面もあります。 PDA形式のディベートを実施する学校が爆発的に増えたことが要因の一つであると考えます。また、他のディベート団体と比べてスタッフの人数がそこまで多くなく、その常駐メンバーで全国各地を回りイベントを開催しているため、スタッフ側の負担もかなり大きいです。学生時代に私もいくつかのイベントで運営に協力してきましたが、代表理事の中川智皓さんをはじめその他スタッフさんはより忙しそうでした。これ以上負担をかけてしまっては、PDAの組織自体もストップしてしまうのではないかと思うくらいです。


そのため、PDAでディベートのノウハウを培った学校どうしが手を取り合い、PDAの名前を借りて自主的な合同練習会や地域大会などを開催できたら良いと考えます。

HEnDAにしてもHPDUにしても、特定のディベート団体にべったり依存するのではなく、学校・自治体が自ら行動を起こして活動していきたいものです。

 
 
 

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