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岐阜県講習会(12/15)

  • 執筆者の写真: Nushi
    Nushi
  • 2019年12月24日
  • 読了時間: 4分

12月15日、岐阜聖徳学園高等学校にて講習会(第1回東海地区冬季英語ディベート講習会)が開催されました。

HEnDA全国大会の地方予選が終了し、今月から即興型形式によるディベート実践が再開されました。


今回参加したのは、岡崎(愛知), 南山女子(愛知), 川越(三重), 美濃加茂(岐阜), 岐阜聖徳(岐阜)の5校です。

岡崎・美濃加茂の2校は今回の講習会が初参加でした。また、ほとんどの生徒が即興型ディベートを始めたばかり+参加生徒が20人もいない小規模での開催でした。


そのため当初の予定を変更し、午前中はディベートのルール説明やスピーチ練習を内容とした講座, 岡崎・南山女子の生徒によるモデルディベートを観戦しました。


午前中の講座は筆者が実施させていただきました。詳細は以下のとおりです。


①ペアになってフリートーク×3回(自己紹介, My favorite 〇〇, Summer is better than winter), 準備時間3分+スピーチ1分


②AREAについて(説明の後、①での夏冬を実施しました)


③ルール説明(スピーチの順番や役割, Point of Informationなど)


④議論の作り方(SQ-AP-IMPの説明とHomework should be bannedで実践)


⑤反論のやり方(Not true, Not important)


⑥再度、スピーチ練習(We should ban tobacco)準備時間5分


⑦フローシートの使い方


①~⑦を実施した後、岡崎・南山女子の生徒によるモデルディベートをフローシートを実際に使ってメモしながら観戦を行いました。

モデルディベートの論題はGrade skipping should be allowed in compulsory education.(義務教育課程において飛び級を認めるべきである)でした。


モデルディベートを披露していただいた岡崎の生徒さんたちは、講習会の翌週に控えたPDA全国大会を意識してチーム3人で頑張っている印象を受けました。一方、南山女子の生徒さんたちも相手チームのスピーチをよく聞き、積極的にPOI(Point of Information)に挑戦して、試合中に出てきた議論をより深めていこうとする姿勢を見ることができました。


モデルディベート終了後には、講習会に参加した先生方3人からそれぞれコメント・よくできた点や改善点などのフィードバックを全体で共有し、午前中の活動を終了しました。


昼食を摂り終えた後、午後は初心者・経験者の2グループに分かれて練習試合を3回行いました。川越の生徒は、12月25日・26日に控えたHEnDA全国大会への準備・対策を行いたいと要望があり、筆者を対戦相手に1人対3人で準備型形式2試合(Aff/Neg各1回ずつ)を実施しました。


筆者は会場校岐阜聖徳さんの立論とその場で作成した即興立論とアタック・ディフェンス原稿を用いて応戦しました。


川越高校はHEnDA全国大会に初めて出場するため、校内の練習以外で他校チームとの練習も一切なく不安だったようです。筆者の視点から立論や反論など気になった点や不備箇所を指摘・改善例を提示し、大会直前までに対策するように助言をさせていただきました。


時間に余裕があったため、初心者グループ3試合目のジャッジをさせていただきました。

筆者がジャッジを担当したところは、【南山女子の先生二人+岐阜聖徳】vs【美濃加茂+岡崎】です。


論題は、School uniform should be abolished.(制服は廃止すべきである)でした。


小規模だからできるミックスチーム編成かつ先生方にも実際に試合に混ざってもらい、非常に面白くて楽しい試合でした!


ちなみに、試合に参加した南山女子の先生方お二人は、ディベートの経験もなくまた英語科の教員でもありませんでした(国語科と数学科の先生です)。しかし、英語で話すことに非常に興味を持っており、久留宮先生の紹介で今回の講習会に参加されたとのことです。


先生お二方、制服が廃止されることについての利点や効果などを英語で語っていました。しかしその一方で、相手チームの生徒3人も負けてはいませんでした。先生たち二人が話した内容に対して果敢に反論を行い、自分たち否定側の議論を積極的に強調しようとしていました。最終的に、この試合の結果は否定側の勝利になりました。負けてしまった先生方は講習会最後の反省では「本当に悔しかった」「生徒に負けないために、もっと頑張らなきゃ」と感想を述べていました。


講習会最後の反省会では、参加した各校の生徒よりそれぞれ感想を述べていただきました。即興型ディベートに初めて触れた生徒が多い中で、今回の練習会は非常に実りある1日でした。ある生徒は、「(今回の講習会に参加する)二日前にディベートを始めてとても不安だった。けれど今日一日の練習を通してもっと頑張ってみようと思う。」と話していました。


筆者自身も今回の講習会は今まで参加してきたものの中でも一番実りある一日だったと振り返ります。遠くの地域からたくさんチームを呼んで大規模に開催する講習会や大会も一つの形ではありますが、同じ地域に住んでいる仲間と互いに切磋琢磨し合うこのような機会も生徒の成長や地域のディベートコミュニティを活性化させる大事な取り組みです。オンラインディベートの普及により多くの地域でディベートの練習会が減りつつあります。それによってますます地域の学校が英語ディベートへの新規参入がしづらくなっていると考えられます。岐阜県講習会は地域に密着した練習会のお手本ともいえるものです。ぜひ、他の地域でも小規模な練習会が開催されていくことを願います。

 
 
 

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