異動のご報告
- Nushi
- 2020年3月31日
- 読了時間: 4分
1年間という短い期間でしたが、岐阜県に移住し、教員として多くの経験や交流を得ることができました。
なぜこの岐阜で教員を始めたか、その理由の一つにはこの地域での英語ディベート活動を再興したいという思いがあったからです。2015年の第10回HEnDA全国大会が岐阜で開催され、筆者もそのとき母校の応援に駆けつけました。それをきっかけに、2016年からは岐阜聖徳の宮川先生や当時イギリスに留学していた久留宮先生からお誘いをいただき、たびたび東海地区のディベート講習会に参加していきました。地区の講習会ともあり周辺県から多くの学校が参加してきます。しかし、会場県である岐阜の参加校数が最盛期と比較して非常に少なくなり、現在では片手で数えられるほどです。大学2年生以降、この東海地区講習会を通して多くの生徒・先生方と交流を重ね、自身の進路も教員という方向へ変化していき、教員になるにあたってはこの地域の英語ディベート活動により密着していきたいと思い、移住を決めた次第であります。
大学卒業が決まり、3月中頃から岐阜県は美濃加茂市に移住しました。そして4月、現任校に着任し教員生活が開始しました。新生活当初は周囲の環境に順応するためあまりディベート活動に携わることができませんでしたが、夏以降はこれまでと変わらずに接していけたかと思います。
同時に、現任校でも英語ディベート活動を実施するためにこの1年間動いてきました。
5月には生徒を複数人集めて1分間スピーチの活動を実施しました(その当時の振り返りはこちらから)。徐々に定期的な活動をしていこうと計画していましたが、諸事情が重なり、それから半年近くもの間は活動が止まってしまいました。しかし、生徒の1人が5月の活動以降も筆者のもとにしばしばやってきて、活動の再開を待ってくれました。そして11月のHEnDA論題による県大会が終了後、ようやく校内でのディベート活動を復活させることができました。初めは1分間スピーチ, 論題分析, 生徒と筆者との1対1での試合形式の活動を行ない、そして12月になるともう1人の生徒も参加し、東海地区講習会や南山女子部・長良高校での練習会にも参加を果たすことができました。その後も2人加わり、年末までに総勢生徒4人でディベート活動を行なってきました。年が明けてからも活動を続け、2月11日に開催された第7回長良川カップにも生徒1人が出場し、同時に岐阜県内での久々の新規参入を果たすことができました(長良川カップに関する記事はこちらから)。
長良川カップ終了後には、近隣の学校どうしで交流試合を実施する計画が浮上し、実現に向けて大会に参加していた近隣校の先生方などと話し合いを進めてきました。しかし残念ながら、昨今の新型コロナウイルス感染拡大防止を受け、岐阜県全域の学校は臨時休校, 部活動等も禁止となってしまい校内外での活動ができなくなってしました。生徒は交流試合を楽しみにしていましたが、このような形で頓挫してしまい非常に惜しまれます。ですが、新卒1年目にしてここまで自由に活動をさせていただいた現任校にはたいへん感謝しております。微力ではありましたが、当初の目的であった岐阜県内の英語ディベート活動に多かれ少なかれ密着し貢献することができたかと思われます。
そして本日2020年3月31日をもちまして、筆者が現在勤めています私立美濃加茂中学高等学校を退職します。契約更新の話もありましたが、他地域でも経験を積みたいという希望があるため契約期間満了による退職を選び、昨年夏以降から東海地区の学校を中心に新たな職場を探しておりました。
結果としましては、4月以降は再び関東に戻る予定です。
今後は非常勤講師として、横浜・東京の2箇所に位置する私立学校2校にて教鞭をとる予定です。1校はすでに部活動として英語ディベートを盛んに行なっており、もう1校は未実施の環境になります。いずれも非常勤講師ですので、部活動顧問を担うわけではありませんが、機会があれば練習に参加あるいは筆者自ら働きかけて活動を始めたいと考えております。
そのため、1年間住んできました岐阜の土地から再度離れてしまうことになります。しかし、筆者にとって東海地区は教員を志した所縁の土地であるため、将来的には再び東海地区へ戻り、教鞭並びに英語ディベート活動を実施していきたいと考えております。
なお、東海地区の講習会や大会等の運営には今後も引き続き携わっていく予定ですので、今後ともよろしくお願いいたします。
2020.3.31 Nushi
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